2011.03.21 | Comment | Trackback Ping
成毛眞/大人げない大人になれ! 自分で言うのもなんだけど、 僕は学生の頃からずっと、 自由奔放に、自分のやりたいように生きてきた。 仕事とプライベートの境界をもたず、 好きなことをそのまま仕事にして、 その興味が変われば仕事も変わる。 住むところだって変わっちゃう。 今までいろんなところでいろんなことをやってきたけど、 その岐路のどこでも、誰かに何かを強要されたことはなく、 全部自分の意志で決め...
2010.03.29 | Comment | Trackback Ping
たとえばカスタマーサービス宛に、 「旅行鞄を購入し愛用しています。けど、設定したダイヤルロック番号を忘れてしまって、困っています...。初期設定する方法かマスター番号などわかりましたら教えていただけませんでしょうか。」 という問い合わせがあったとする。 確かに初期化用のマスター番号はあるけど、それがわかると同じ鞄なら他人のでもすべて開けられるようになっちゃうから教えるわけにはいかない。だから、 ...
2010.03.03 | Comment | Trackback Ping
サマンサタバサ 世界ブランドを作る ブランドや製品を知ってもらう。 欲しい、買いたいと思ってもらう。 前職で広報をやっていたにも関わらず、今まで広告の役割はこの程度だと思っていた。けど、サマンサタバサが、ヒルトン姉妹やビヨンセ、エビちゃんをキャラクターに起用する理由はそんなことじゃない。 買ってもらったブランドがどれだけすごいブランドか 買ってない人に知ってもらう 買ってもらったブラン...
2009.10.26 | Comment | Trackback Ping
ふと思い至ったのは、「ついったらー」の存在だ。Twitterがブームになって、例えば、勝間和世と広瀬香美が秋葉原でデートしながら居るところや見たものをリアルタイムでつぶやく、講演やセミナーで聞いてる人が発言内容をリアルタイムでつぶやく、「オフ会をドコソコで×時から始めるので適当に来て話しかけるかつぶやくかしてください」と呼びかけられて脚を運んで遠くからその様子をつぶやく。 奇妙な光景だよな、...
2009.06.20 | Comment | Trackback Ping
「顧客満足度(CS;Customer Satisfaction)」という言葉、聞いたことある人も多いと思う。企業も利益ばかりを追求していてはダメだ、お客さんの満足が得られなければ、いずれお客さんは離れていき中長期的な成長は望めない、という考え方で、平たく言えば「世の中お金だけじゃない」という価値観が、企業の活動目的になってきたってことだ。 ただ表向きは「これからは顧客満足が大切だ」と言いなが...
2009.03.01 | Comment | Trackback Ping
例えば南国のジャングルで暮らす極楽鳥たちの、ただ生きていくためには全く不要な、むしろ動きづらく、天敵にも見つかりやすくなる派手な飾り羽根。それでも淘汰されることなく進化したのは、天敵に捕まる危険よりも、メスに見初められる魅力が勝ったからだというのは良く言われるけど、そもそも、なんでメスは派手なオスを好むのか?オスがどんどん派手になっていくよう進化するには、メスがどんどん「派手なオスを好む」よう...
2009.01.26 | Comment | Trackback Ping
北欧の世界的企業ってどこだろう。エリクソンとノキアは携帯端末分野では間違いなく世界トップだけど、特に日本のようなガラパゴス島に住んでいると、ボルボにしてもアブソリュートにしてもイケアにしても、業界の主力というよりも、比較的規模は小さいが独自の市場を確保している個性の強い企業やブランドが多いように思う。...
2008.12.29 | Comment | Trackback Ping
最近の自分のスタイルを表現するキーワードに出会った。というより、その言葉は見つけていたけど、そんなありきたりな言葉じゃなくて、もっとキーワードらしい、今風のカッコいい言葉がないものかなーと探していたけど、深澤直人があまりに見事に自分の思っていたことをそのまま言葉にしてくれていたので、あ、なんだ、やっぱりこれで良かったんだと思った。...
2008.11.24 | Comment | Trackback Ping
仕事柄っていうよりも、むしろ単に好きだから、週末はよく無目的にインテリアショップを見て回ったりしているけど、ときどきふと、自分では絶対買うことがないようなもの(値段も、趣味も)を見て回ることに、どんな意味があるんだろうと思う。気の利いたギフトを選んだり、友人の好みを聞いてぴったりのものやお店を紹介することだったら得意だけど、それでプロのコーディネータが務まるかというと、とたんに素人と変わらない...
2008.06.21 | Comment | Trackback Ping
人はなぜ「美しい」がわかるのか橋本治 僕はこのところ、少なくとも作品のコピーとしては「美しい」という言葉を使わない。というか、自然と使わないようになっていた。それは、「美しい」は、自分で創りだせるものじゃないと思うから。誰か他の人が、何らかのきっかけでそれを美しいと思うこともあるかもしれない、あって欲しいとは思うが、それは決して自分から押しつけてはいけないものだと思う。押しつけて思わせた「美し...
2008.05.30 | Comment | Trackback Ping
芸術の体系アラン 筋肉の胎動が感じられる程に精密に削られ磨かれた彫像、皮膚の色艶まで感じられる絵画、喜びや悲しみの旋律を乱れや雑音無く奏でる音楽、生ある人の全ての活動を習慣と規律に結び再生する舞踏。 この本で対象としている「芸術」は、オペラやギリシャ神殿彫刻やダヴィンチやレンブラントのような、いわゆる古典的な芸術に限られているように感じるが、現代にも一貫して通じる芸術の本質を見事に抽出してい...
2008.03.22 | Comment | Trackback Ping
広告コピーってこう書くんだ!読本谷山雅計 上から言われたものを言われたままに作るのはデザイナーの仕事じゃない。写真選びやレイアウトの小手先だけ変えたプランを意図もなく作り「選んでくれ」なんてプレゼンはあり得ない。世の中に「意図」がなく作られるものはない。望まれないなら産まない方がいい。どんな障壁、理由、口実があったとしても、最終作品にそれを載せられる訳はなく、ただ作品の完成度だけで評価される。...
2008.01.14 | Comment | Trackback Ping
花鳥風月の科学松岡正剛 日本という国は、いつから存在するんだろう。 北海道を併合した現代の国土と法制がほぼ確定したのは明治以後の140年。あるいは現在の都市の勢力図を描き終えたのは江戸以後のおよそ400年。いや、対外的に日本列島に「クニ」の存在が認められるようになったとき、大和朝廷が誕生した1500年くらい前からだろうか。 その間に、日本の姿はどのくらい変わったんだろう。もちろん、特に近現...
2006.11.23 | Comment | Trackback Ping
黄金比はすべてを美しくするか?マリオリヴィオ / 斉藤隆央 訳 デザインという領域に限らず,自分のアドバンテージは何かと言えば,それはもう考えるまでもなくこの極端に偏執的な理系思考回路以外の何ものでもなく,ひょっとしたらデザインにおけるカタチの探求も幾何学から演繹的に導出できたりするんじゃないかという試みの中で,こんな1冊に出会いました. 黄金比(外中比)とは,ユークリッドの定義によれば,...
2006.11.04 | Comments(2) | Trackback Ping
創造力を破壊し尽くす禁断の書 「レムコールハース / 錯乱のニューヨーク」
2006.10.24 | Comment | Trackback Ping
全ての生命を消さんとした異質の蟲を封じた話がある.その封じ方も独創的で,各地で蟲を封じた話を書物として書き記すことで,禁種の蟲の力を弱めていくというもの.(・・・) 禁種の蟲の出現は,おそらくヒトにとっては脅威だった「環境の変化」の一種であり,ヒトはそれまで見えずにただ怖れを抱くだけの対象だった蟲=「環境」をより多くより深く「知る」ことでそれをコントロールするようになった.そうした,ヒトの「知性」に対するメタファーがこの話で語られているように思う.(・・・)
2006.06.15 | Comment | Trackback Ping
建築絵本シリーズ.建築家妹島和世が自身の住宅建築「梅林(うめばやし)の家」をたくさんの写真と語りかけるような優しい文章でわかりやすく解説.実際に生活をしているその姿を確認し,家族の素朴な願いを忠実に実現することだけが目的だったことを知って,現代建築の代表作品のように語られるこの家も,単にリアルな家族の姿が反映された結果に過ぎないんだなと実感しました. 梅林の家は,全体はふつうの家とほとんど同...
2006.06.14 | Comment | Trackback Ping
現代日本のデザイン会の指導者原研哉の,日経新聞に連載していたエッセイを集めた一冊.1回分の分量も少なく,休み時間にちょこちょこ読んでいてもすぐに読み終えてしまう程の読みやすさだけど,やっぱり目の付け所が秀でてて,それでいて時々おちゃらけたりする文章をさらりと書いてのけるあたりが良いなーと思いつつ,結局デザインは生活を豊かで楽しくするための行為であり,デザイナーとして思うこと,心がけていることは...
2006.02.23 | Comment | Trackback Ping
こう言うのを潮時というのだろうか.(乃南アサ『アンバランス』より) 30歳をまたいでかれこれ4年の付き合いになる彼.彼のマンションで同棲し,会社も辞めて,結婚前に既に専業主婦さながらの生活.日常にゆとりがあり,カルチャースクールで趣味を満喫できる今の生活に不満があるはずがない. ただこのところ,彼と話をしなくなった.若いながらも重要なポストを与えられ,毎日遅くまで帰宅せず,帰ってきても酒と疲...
2006.01.09 | Comment | Trackback Ping
以前「じゃマール」などの個人広告に『親友募集』という広告を載せるのが流行っていました.親友って,そんな募集してつくるようなものじゃないだろうって,変な話だと思っていたし,実際マスコミでもそんなことが取り沙汰されていたのを思い出しました. じゃあ「親友」って何だろう.どうやってつくるものなんだろう.当時はそれ以上知りようもなかったけど,今になって思い当たるのは,吉野朔実さんの言う「相思相愛であ...
2005.09.03 | Comments(7) | Trackback Ping
「テーブル理論」というのがあります.ものや書類で溢れかえる机を何とかしようとテーブルを広くしたとしても,空いた場所にまたものや書類が山積みされ,結局同じ密度になってしまう.つまり「テーブルの広さ(容器サイズ)と机上のもの(内容物)は比例する」というマーフィーの法則です. 要するに,余計なものを買わない,必要最低限の暮らしを実現しようと思ったら,とにかく徹底的に狭い部屋に住めば良いと言うことで...
2005.06.17 | Comment | Trackback Ping
シンプルでキレイ,よくできてるということが伝わるだけでいい....キレイだね,普通だねと言うのは,完璧に出来ているからそう評される. 例えば,散らかっていたり汚れている部屋に入るとそれがすごく目に付くのに対し,きれいな部屋に入ると何も感じない,気に留まらない.深澤直人のプロダクトデザインの真髄は,つまりそこにあるみたいです. 彼の生み出す「シンプルでキレイ」な造形は,一見すると誰にでも簡単...
2005.06.14 | Comment | Trackback Ping
先の日曜日,花いっぱい運動の一環として苗の仕分け出荷と学校周辺への植え付けのお手伝いを朝から夕方前くらいまでしてきました.汗ばむ初夏の休みの日.心地良い労働の後にサッとシャワーで汗を流して,窓を全開にして夕飯の支度.涼しくなる頃に友達のうちでのカレーパーティに出かける準備.あ,これって何か,夏の夕涼み,夏祭りに行くときの感覚と一緒だ.そんなことを感じた,とてもすがすがしい一日でした. ...
2005.02.23 | Comment | Trackback Ping
脳ミソの入力バルブが解放された状態.毎晩,遠足前夜の子供のように興奮して寝付けない.入力された情報は,そのイメージが頭の中にいつまでも渦巻き,でも具体的な何かを何も形成しない.いつも通りの何気ない日常の風景が,突然,その存在意義を主張し始める.目に映る全ての存在を許すことができ,また許されているような気がする.今,ここでぱったり死んだとしても,きっと笑顔で人生の幕を下ろすことが出来る.僕は今こ...
2004.11.05 | Comment | Trackback Ping
あまりにも似すぎているから,兄たちと正反対に,親父に反抗し続けた青年.だからこそ,父が癌で余命幾ばくもなくなったとき,母と結婚する前に,与えられた仕事を全うするために捨てざるを得なかった恋人の行方の捜索を頼めるのは彼だけだった. 経営者として家族もろくに顧みずに駆け足の人生を送った父親.そんな彼も若い頃は画家になるという夢を追いかけていたことを初めて知る.何が夢を諦めさせ経営者の道を歩ませた...