目指したい未来が見えたから、こんどはそれに向かってひたすら前に進もう。

2011.04.22  

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東日本ソーラーベルト構想

東日本ソーラーベルト構想を含む発表原案
ソフトバンク代表 孫正義氏

これ、個人的に全面的に支持したい。
日本の誰もが!なんて言えるほどの日本人の意見は聞いてないけど、
少なくとも僕のまわりでは、
東日本の復興はこうあるべきだ、こうありたい、というヴィジョンが
まさにこれだったから。

どうして「東日本ソーラーベルト構想」なのか?
どうして今それが必要なのか?

もちろん原発への依存は減らしていきたいし、
その分、次世代のクリーンなエネルギーで置き換えていかなきゃならない。
人が住みにくく、農作物を育てにくくなった土地を有効利用して雇用も生み出す。

ここにもまとめられてるように、今のところネットに流ている意見は
そういう実利的な面で注目されているから、
ボクはあえて、少し違った角度から、補足したいことが2つある

それはすごく、情緒的で、感覚的なこと


1つは、「日本」や「フクシマ」というブランドに関わる問題

福島第一原発が事故を起こして少し経った頃、
Twitterのタイムラインで何気なく流れた一言がすごく引っかかった。

今、僕たちが「チェルノブイリ」とか「スリーマイル」って聞いたときに、 思い浮かべるのはどんなこと? それと同じことを、今度は未来の外国人が 「フクシマ」って聞いたときに思い浮かべるようになるんだ。

これを聴いて、すごく怖いことだと思った。
フクシマを故郷に持つわけじゃないけど、日本は間違いなく故郷だ。
その日本が、日本のフクシマが、
外国人からそんな目で見られるようになるなんてイヤだ。


拡まってしまった悪評を消すことなんて、そうそうできない。
隠したり、無かったことにしようとしたり、なんて論外。
被災者や被災地域に対して誠実に対応して、
元のように復旧しても、悪いイメージを払拭するには効果がない。

マイナスを、ゼロにしてもダメ

悪評を払拭するには、それがすっかり見えなくなるくらい、
強烈なインパクトを持った「良い評判」を拡めて覆い被せないといけない

例えば、原発事故に懲りもせず、またその跡地に原発を建てる。
それも普通の原発ではなく、ちょっといい原発でもなく、
コスト度外視で、世界のどこにも建てられない、世界で一番頑丈な原発を。

例えば、核融合発電所を誘致する。

例えば、放射能もCO2も一切出さない完全にクリーンなモデル都市を創る。
発電所はもちろん、そこでは電気自動車しか走ってなかったりする。そんな都市。

2011年3月に世界で一番汚染された「フクシマ」の地は、
近い将来、世界で一番クリーンな未来都市「フクシマ」になる。
世界中の誰もが住みたくなる、モデルになる未来都市「フクシマ」。

そのための第一歩が「東日本ソーラーベルト構想」だ。


そして、もう1つの理由は、それが「ヴィジョン」だから。

「福島を環境に配慮したクリーンな都市にしよう」っていう話じゃない。
それよりももっと、スケールも壮大で夢があり、誰もが同じ未来を想像できて、
目指す先がわかりやすくて、短期的な目標も見つけやすい

未来のために、今の日本のために、
何をしたらいいかわからずキョロキョロしていた僕たちの見るべき先を、
たった一つの企画書のタイトルがビシッと指し示してくれた。

これが「ヴィジョン」のチカラなんだ。

孫正義氏はそれを与えてくれた。
これは100億円を寄付するのとは違う種類の、とてつもなく難しい偉業だと思う。


10年後には、フクシマは、日本は、技術的にも政治的にも、
世界をリードする「環境立国」になっていると思う。
SFじゃなくて、実現性の乏しい夢でもなくて、苦難があっても、みんなでそれを目指そう。

日本を、東日本を、フクシマを、世界中の誰もが羨む、世界で一番クリーンでカッコイイ都市にしよう。

これからは、その一助になるために、今、何かを始めよう。


とりあえず明日、USTで孫正義氏の会見があるから、みんなでそれを聴こう!

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