DETAIL

RD貼突板合板

卒業制作にて「RD貼突板合板」なんてものを奮発してみました

2007.01.13 | Comment | Trackback Ping

ウォルナットとナラの突板合板(厚さ4mm)  「突板(つきいた)合板」って,ご存じでしょうか?  うす~くスライスした高級な樹種(この薄くスライスした板のことを突板という)をローコストなベース合板に貼り付けた合板で,「天然木化粧合板」とも言います.ホームセンターに売ってるシナ合板も,製造工程からすれば突板合板の一種ですが,あくまで「シナ合板」と呼ばれ「突板合板」とは区別されます.また,これもホーム...

夏の工作人間2

夏休みの自由工作テーマは「ネットワーク構築」

2006.08.24 | Comment | Trackback Ping

 あれからあっという間に1年以上が経過してしまいましたが,引き続きオーディオらしいことをしてみます.夏休みだしね.ここはオーディオサイトだしね.  というわけで,前回得られた結果をもとにネットワークを組んでみました.最初こそ,今まで聴き慣れた音とは違う音を吐き出すことに違和感を覚えたけど,少し聴き慣れてしまえば,もう元の音には戻れません.シャキシャキとやかましい高音,分厚いだけで聴き疲れする中音...

フラッシュ構造材

キャビネット作りの要「フラッシュ材」について一言

2006.06.26 | Comment | Trackback Ping

 今年の「収納基礎制作」は,デザインから自由にやらせると,(難しい構造を避けたりして)勉強にならないとか一貫した指導ができないとか間に合わないとか,何かと理由があってのことだと思うけど,結局「全員が指定された図面の通りに作る」という技術オンリーの何とも味気ない課題になってしまいました.「全員が同じものをつくる」ので,必然的に「作業を分担して全員分をまとめて作る」という量産工場みたいな雰囲気だし....

白トリノ

2006.05.27 | Comment | Trackback Ping

 TRINOスツール.白バージョン.  真っ白じゃなくて,ほんの少しトーンを落とした,限りなく白に近いウォームグレー.  基本的に木製家具を不透明に塗りつぶすこと(※塗装屋さん用語では「エナメル塗装」と言います)は,「木で作る意味がない」どころか時には「木製品の最大にして唯一の魅力,木目の美しさを殺すとは何事か!」と言われてしまうくらい非常識なことらしく,学校にも不透明塗料の在庫が無かったり先生...

椅子張り

2006.05.25 | Comment | Trackback Ping

 速い! 速い!  板に合わせて目分量でけがいたウレタンをシャーッと切って,さっさと隣の部屋に行ってスプレー糊をプシューッと吹いて,見る間にウレタンを貼り付けたら回転台に載せてタッカーをタンタンタンッ.どこにでもあるオルファのカッターで生地をカットして,適当に裁断した黒裏をスタタンッとして,椅子張りの全行程終了です.  「まずはお手本で」なんて言ってたはずなのに,気づいたときには終わってました.説...

馬乗胴付

2006.05.19 | Comment | Trackback Ping

 やっとこさ,本組スタートしました.その本組におけるまず第一の難関「馬乗り胴付き」が,思いの外上手くいって,ちょっとご満悦.  丸脚に貫を接ぐ方法はいくつかあって,そのうち最も簡単なものがAの追い入れ(大入れとも言う)です.要するに貫と同じかたちの穴を開けて突っ込む.加工は機械で一発なので,量産家具は大体これで済ませています.ただ,丸穴は一般に強度が弱いと言われていて,その欠点を補おうと角ほぞに...

スケッチワーク

2006.05.11 | Comment | Trackback Ping

 今日は「収納研究」での成果,じゃなくてスケッチをお見せします.  というのもね,自分で言うのも何ですが,描いててふと感心してしまったんですよ.あれ? やたらスケッチが上手くなった,ような気がすると.  いや,まだまだ全然,人に見せられるようなレベル,実務エスキースレベルには程遠いのは重々承知の上ですが,それだけ以前のスケッチは酷かった.それが突然変異的にスキルアップしたのは,やっぱり授業でパース...

椅子基本制作 模型

名作チェアをそのままに。1/5スケールモデルを製作。

2006.05.07 | Comments(2) | Trackback Ping

 本校のカリキュラムでは,各制作課題毎に,デザイン→製図→模型→現物製作という制作の基本プロセスを周到します.と言うわけで現在製作中の課題作品「ダイニングチェア」の模型がなんとか完成しました.  はい!今,「製作中」と言いましたね.現物は模型の後じゃないのか?と疑問を持った鋭い方はいらっしゃいましたでしょうか.そう,模型の提出締め切りは,かれこれもう2~3週間くらい前でした(って,もううろ覚えで...

TRINO カラバリ

2006.04.09 | Comment | Trackback Ping

 前回に引き続き,表面素材を貼り付けてより本物っぽいカラーバリエーションをご用意させていただきました.標準展開の3色です.真ん中のナラは現在製作中です.  にしても8万秒って何? ほぼ丸一日かかってますよ.いろんな諸条件があるとは言え,ポストカード用解像度でこれじゃ,A3プレゼンボード作ろうと思ったら少なくとも「前日に駆け込み」でなんて作戦は通用しないと言うことですか(汗 ....

TRINO on Shade

2006.04.06 | Comments(6) | Trackback Ping

 展示会で見せたかったのに見せられなかったもの.それは何よりも「多数個並べたときの表情」でした.それが良いとか悪いとかではなくて,1個だけの時とは明らかに異なるその印象を心に残して欲しかった.それが,このスツールが「作品」ではなく「製品」となるためのキーポイントのような気がします.  と言うわけで調子こいてみました(w  う~ん.こうなってくると,このスツールが似合う,このスツールを使うべきシー...

パッケージデザイン

2006.02.26 | Comment | Trackback Ping

 展示会に向けて,梱包積み込みが完了しました.  製品としての家具が完成し,いよいよお客様への引き渡しとなる前に,最後に残るのがこの「梱包」という工程です.もちろん今回はお客様への発送(即ち1回限りの使い捨て)ではなくて,何度かある展示会の度に開梱,梱包を繰り返すために,再利用可能で詰め込みやすく運びやすいデザインが求められているのは理解しています.  でもそこであえて,梱包も含めて「製品のデザ...

やる気↓

2006.02.22 | Comment | Trackback Ping

 加工する毎に寸法を確認することもできず,仮に測定できても修正することも不可能で,ひたすらにジグの精度と自分の加工技術のみを信じて木造から本組まで盲目的に突き進むことを余儀なくされたデザインの結果がコレ.フィードバックゲインゼロの恐ろしさ.拡散し続ける誤差の当然の帰結.  あぁ,どうしてこんな無茶苦茶なデザインしたんだろう,なんでもっと正確さを気にしてステップ毎にそれを確認する手段を考えなかった...

トリノ

2006.02.14 | Comments(2) | Trackback Ping

 話題として出遅れ気味ですが,トリノオリンピック,始まりましたね.普段テレビなんて全く見ない僕も,最近はずっと囓り付き.ニュースで結果だけ聞くほどの興味は無いんですよ.やっぱり生で「やったー!日本金メダルー!」みたいな瞬間が楽しいんですよね(全然奮いませんが).世界のスーパープレイを目の当たりにしたりとかね.  いや,今回の話題はオリンピックではなくてですね,実は今製作中のスツール,勝手ながら「...

手作りステー

2006.01.31 | Comment | Trackback Ping

 サイドテーブルFOLIOのセミオープン扉にようやくステーが付きました.もともととても弱い造りになっていて,まぁ自分で優しく使う分には問題ないだろうと思っていたんですが,光栄にもロビーに展示していただけるという憂き目に逢って,若干割れが走ってしまうほどのダメージを負ってしまったために,早々に撤去して補修した次第です.  閉じると左みたいな感じです.単純に麻ひもとか革ひもで「張るだけ」にしなかった...

スツール(1):CAD

道具から生まれる形 現代的な造形とはCAD造形?

2005.12.18 | Comment | Trackback Ping

 CADとは,Computer Aided Design(計算機援用設計)の名の通り,本来は製図だけでなく,プリント,スキャン,プロッティング,モデリング他,構造解析や物理シミュレーションから,資料作りとプレゼンテーションまで,コンピューターを使ったあらゆるデザイン手法を指す言葉でもあります.  僕はパソコンと共に青春を過ごしてきたオタクくんなのでCADシステム全般に特に抵抗無く入っていけるんで...

適材適所と貧乏性

2005.10.05 | Comments(2) | Trackback Ping

   先週くらいから「初めての機械加工で初めての家具製作」が始まりました.  が,早くも製作方針を巡って先生や同じグループの仲間と一悶着. 僕「何でこんな短い足で45mmも要るの?」 誰か「重厚感を出すために決まってるじゃないの」 誰か「50mmの板しかないからこれをカンナかけて25mmにして」 僕「って,25mmもカンナ屑にしろって?! せめて2枚に挽こうよ」  そう,根っからの貧乏性が炸裂して...

SHADEとレンダ

2005.10.01 | Comment | Trackback Ping

 こんばんは.何故かお久しぶりになってしまいました.決して忙しいわけではありません.次から次へと襲いかかる課題ラッシュに忙殺されるという先輩諸氏の予言は何だったのかというくらい,何故か課題は持て余し気味なくらいのゆとりがあります.こんな歳にもなって,こんなところで,ゆとり教育なんてしていただかなくても良いのにと,自分を追い込めない生来のどうしようも無さを他人のせいにしているこの頃です.    で,...

夏の工作人間

自作スピーカーの特性測定

2005.07.21 | Comment | Trackback Ping

 自分でもすっかり忘れていましたが,ここは自作オーディオサイトだったはずなので,たまにはオーディオらしいこともしてみます.夏休みだしね.  思えば,コンデンサーマイクを買いに走り,マイクアンプを自作して,foobar2000やスペアナソフトを導入し,f特測定環境を完璧に整えたのが,もはや去年の12月.それもこれもすべて,今のメインユニットFE168EΣのどうしようもない高域を諦めてツイータを追加す...

クリップ

2005.05.10 | Comments(2) | Trackback Ping

 昨日の補足をしておきますと,余らせた木っ端を前にして「コイツを何かに出来ないかなぁ」と考えるのが木工家的アプローチで,逆に「こんなのが欲しいなぁ」というのを発端に造形プロセスの中で必要な箇所に必要な木材を選択適用するのがデザイナー的アプローチです.  だからこそ,木である必然がそこにある.木の美しさが最大限に引き出されている.それは決して,今あるものの単なる置き換えでもなければ,普通の生活の中...