2006.05.25  

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椅子張り職人の早業 速い! 速い!

 板に合わせて目分量でけがいたウレタンをシャーッと切って,さっさと隣の部屋に行ってスプレー糊をプシューッと吹いて,見る間にウレタンを貼り付けたら回転台に載せてタッカーをタンタンタンッ.どこにでもあるオルファのカッターで生地をカットして,適当に裁断した黒裏をスタタンッとして,椅子張りの全行程終了です.
 「まずはお手本で」なんて言ってたはずなのに,気づいたときには終わってました.説明しながらだったけど,たぶん10分もかかってない.
 2脚分あるので片っぽは自分でやってみたけど,遅い,力のかけ方が全くわからない,ていうか変なとこに力が入って腰が痛い,そしてどこもかしこもデコボコの仕上がり.ダメだ,見てると簡単そうなんだけど,こんなに難しいもんだとは思わなかった.

 思った.椅子張りの授業取れなくて良かったかもしれない

 なんとなくそれっぽいもの,程度だったら自分にもできるようになるかもしれない.見よう見まねでも.けど商品として当たり前の品質で仕上げられるようになるには,きっと椅子張り屋に弟子入りするしか無い.
 一から十まで全部自分で作れることはすごいことだと思う.けど,一から十まで全部自分で作れる必要は無いんだとも思う.自分でやるからにはプロとしての品質を上げられる技術力を当たり前にしなきゃいけない.けど,それができないなら,その分野でプロとしての技術を持つ人に頼んで,商品品質を維持しなきゃならない.
 そうして,作れないからできなかったものが作れるようになれば,ものづくりの手法をもっと多く知れば,きっと次からはもっと良いものがデザインできるような気がする.


感性仕事:手加工の集大成 思いの外上手くいった手加工その2.は,明らかに手で削ってる出っ張りじゃなくて,後足と背受の接合部,これが機械で大きなポカミスをしたので,結局手ガンナで接合面を合わせました.

 「あぁ! そこはカンナ使うな.絶対ダレるから.」

 先生.もう少しだけ,僕の力を信用してください(汗

 と言うわけで木地は塗装を残すのみ.座面はご覧の通り完璧な仕上がり.これだけだったら週末締め切りには十分余裕のスケジュールだけど,その前には最後の難関「背板張り」が.
 う~ん,果たしてできるのか? あるいは丸ごと椅子張り屋行きなのか?

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