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METAPHYS / brillo 携帯歯ブラシ |
最近、ものの買い方が変わったとは思っていたけど、
今回はそれがかなり、見事に如実だった。
まず、欲しいものをググる。今回のお題は「携帯歯ブラシ」。
画像検索を一覧して、一番カッコいいのを探す。
メーカーやショップを調べて現物を見に行く。
買う。
そんなわけで、結局買ってきてしまった、これ。
あえて「買ってきてしまった」という理由は、
1つは、この買い方って「見かけ」でしか選んでないことがバレバレ。
道具って、美術品じゃないんだから、その価値って決して見かけだけじゃない。
実際に使ってみて、十分満足のいく使い心地が得られなかったら、
どんなカッコいいものでも、どんな高かったものでも、
不満が募って、結局いつかイヤになってしまう。
もう1つの理由は、1つめとつながっているけど、
そうやって買って使ってきた
見かけやコンセプトが立派ないわゆる「デザイナーズなんとか」に、
ボクはさんざん裏切られているから、もう全然信用していないこと。
誤解を恐れずあえていうけど、
単純な使い心地や機能、
さらにいえばコストパフォーマンスを重視したいなら、
「デザイナーズなんとか」になんか手を出しちゃダメ。
携帯歯ブラシが欲しいなら、サンスターかライオンのを買うか、
パナソニックの電動携帯歯ブラシを選ぶのが間違いない。
ただ、そりゃもともと見かけでしか選んでないんだから失敗が多いのは当たり前だけど、
だからって、ずっとそれを封印して堅実な買い物をし続けるのも、
それはそれで面白くないんだよね。
だからこれを買ったのも、半分くらいは
そんなに高いものじゃない(歯ブラシとしては法外な値段だけど)から
キレイに騙されてブログのネタにでもしようかな、
くらいに思ってた。
だから勢いで「買ってきてしまった」。
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どう見ても「歯ブラシ」にはみえない、という感性的機能。 |
けど。
実際に使ってみたら、そりゃ手放しに絶賛するほどじゃないけど、
批判するネタなんてほとんど見つからないくらい、
良くできた製品だと思った。思わされた。
ふつう、携帯歯ブラシってビニールのケースに入ってたりするし、
入ってなくてもそのカタチそのものが、
どうしても「歯ブラシですよー」って全力でアピールしてる。
それがオフィスの机の上に置いてあるところを想像してみてよ。
「ボクは洗面所に置くものですよー。何デスクに置いちゃってるのww」みたいな声が聞こえるでしょ。
それに周りの人の視線。
「あ、この人、会社来てまで歯磨きしてるんだ、マメだねー、きれい好きだねー」と思われるのが、
なんとなくオシャレに頑張ってるみたいで気恥ずかしい。かっこわるい。
その点、これがデスクに置いてあっても、
文房具か何かに見えるから、
そんな気恥ずかしさが全然ない。
こんなところに歯ブラシ置いとくなよ!的な違和感もない。
昼休みが終わってからコソコソしまわなくても、一日中デスクに置いてあっても大丈夫。
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こういう外箱も最近は「やりすぎちゃうか」と気恥ずかしくなってしまうけど、 箱無しで裸で売ってたらたぶん1,000円でも買わないと思うので、 そこがデザイナーズなんとかの腕の見せ所というか。 少なくとも誰かにプレゼントするには恥ずかしくなくて良いよね。 あー、誰かにプレゼントしたいw |
他にもたとえば、そんな気軽な使い方を提案するために
「水だけ歯ミガキ」を推奨していたり、
畳んでも水切りが悪くならないようにわざと隙間をつくったり。
さっきの「外で歯磨きする人の微妙な心理」を考慮してるかどうかはわからないけど、
外で歯磨きするときの利用シーンはしっかり考えて作られてるんだなと、
細かい仕様に感心した。
これを毎日携帯してれば、外で歯磨きする習慣も、案外あっさりと身につくかもしれないな。
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