自作スピーカーの特性測定

2005.07.21  

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 自分でもすっかり忘れていましたが,ここは自作オーディオサイトだったはずなので,たまにはオーディオらしいこともしてみます.夏休みだしね.
 思えば,コンデンサーマイクを買いに走り,マイクアンプを自作して,foobar2000やスペアナソフトを導入し,f特測定環境を完璧に整えたのが,もはや去年の12月.それもこれもすべて,今のメインユニットFE168EΣのどうしようもない高域を諦めてツイータを追加するための,ネットワーク設計に必要だったもの.

foobar2000foobar2000
 チャンネルデバイダーも搭載できるMP3プレイヤー.4ch出力できるサウンドカード(今はどんな安物でもほとんど可能です)と4ch入力できるアンプがあれば,格安でネットワーク設計環境が手に入ります.なぜかWMAが再生できないのが痛い.

 と言う訳で,途中マイクアンプが壊れて反応しないというトラブルにも見舞われましたが,とりあえずFE168EΣのダメさ加減と,FT48Dをとりあえず載せてみただけの応急処置がどのくらい効いていたのかをチェックします.なお,赤線はピーク,青線は平均です.

FE168EΣ:スルー
FE168EΣ:スルー + FT45D:9kHz(6db/oct)

 裸では,10kHz付近が腐ってます.このあたり,やはりユニット中央にそびえる巨大でいびつな紙ツイータが大きな原因かと思われます.16cmユニットで20kHzまで伸ばした気合いは評価に値しますが,やはりこのユニットはフルレンジとしてのクオリティには無理があったみたいです.だから2.2μFのコンデンサでFT48Dを載せただけで,こんなにも音質が激変するんですね.

FE168EΣ:5.6kHz + FT45D:5.4kHz ATT-3dB

 プラスツイータとしては標準的というか,むしろ標準ギリギリいっぱいまで下げてつないだ感じです.高域のデコボコはほぼ直りましたが,今度は中域のふくらみが気になります.これがいわゆるFE168EΣらしい,「太い音」の大きな原因になっていると思われます.
 なお,高域が下がってるのはツイータの軸上からはマイクが逸れているからです.

FE168EΣ:1.2kHz + FT45D:1.1kHz ATT-6dB
同上 + 18Band EQ

 FT48Dに許されるだけ下げてみました.もはや完全にウーファ+ツイータの2way.FT48Dの素直さが前面に出てきたというフラットさ.ここまでして果たしてFE168EΣを使う意味があるのかどうかさっぱり謎ですが,f特フラットを狙うならここまでやらなきゃいけないみたいです.
 最後に,低域は箱が悪いので(バックロードホーン用ユニットをバスレフで使ったときの典型的中抜け)それは改装時に直すとして,とりあえずEQで補正しておきました.

 もうすでにかなり邪道であることは承知の上ですが,やはりかわいい男心としては,1100Hzクロスで行ってみたいところです.ところでこれで行くとして,回路素子はどのくらいのが要るのかというと...ポチポチッ...こ,コンデンサ16μF!? え~と,TRITECの安物で良いですか?(汗

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