夏休みの自由工作テーマは「ネットワーク構築」

2006.08.24  

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ネットワーク

 あれからあっという間に1年以上が経過してしまいましたが,引き続きオーディオらしいことをしてみます.夏休みだしね.ここはオーディオサイトだしね.

 というわけで,前回得られた結果をもとにネットワークを組んでみました.最初こそ,今まで聴き慣れた音とは違う音を吐き出すことに違和感を覚えたけど,少し聴き慣れてしまえば,もう元の音には戻れません.シャキシャキとやかましい高音,分厚いだけで聴き疲れする中音,鳴ってるのに鳴ってない気がする低音はなりを潜め,どれだけボリュームを上げてもバランスが崩れないかなり「優等生な音」になりました.う~ん,これぞまさにハイエンドブックシェルフの音(聴いたことないくせに).

W:Thru T:9kHz (6dB/oct)
W:Thru T:9kHz (6dB/oct)
W:1076Hz T:1826Hz ATT:-6.7dB (12dB/oct)
W:1076Hz T:1826Hz ATT:-6.7dB (12dB/oct)

 測定でもけたたましい高域と図太い中域がキレイに均されているのを確認.いや,むしろ予想以上の好結果.ただ不思議なのは,単純に考えるとネットワークの影響をほとんど受けないはず(変化が現れないはず)の100Hz,200Hz付近も均されてキレイな特性になっていること.測定環境の誤差かもしれないけど,理論的にこの辺が均される事ってあり得るんでしょうか?

専門家向けのお話

ネットワーク回路図
ネットワーク回路図

机の上が異常に散らかってる件について ウーファ,ツイータとも12dB/octの2次フィルタで,ウーファはL=1.8mH,C=12μFで1076Hz,ツイータはL=1.0mH,C=7.5μFで1826Hzに,4.7Ωと8.2Ωの固定アッテネータで6.7dB程減衰しています.前回の結果1.1kHzと1.2kHzよりもだいぶ間が広くなりましたが,これは減衰が緩やかなフィルターの通常の処置で,ネットワーク設計プログラムさんによると,理論上はこの数値で接続がほぼフラットになるみたいです.
 回路素子にはBennicコンデンサとフェライトコアコイルと10W酸化皮膜抵抗を選択.要するに,コイズミ無線取り扱いパーツで一番安いのを選んだっつーこと.それでも結果的にペアで5000円近くかかってた訳で.スピーカー工作が如何に道楽趣味であるかを久しく思い出させてくれました.イタタタ.

次なる課題は

 いい加減,ツイータが固定できる箱を作ってあげないと...

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