北欧流ブランディング 50の秘密 スティーヴストリット クロウスアンドレアソン |
北欧の世界的企業ってどこだろう。エリクソンとノキアは携帯端末分野では間違いなく世界トップだけど、特に日本のようなガラパゴス島に住んでいると、ボルボにしてもアブソリュートにしてもイケアにしても、業界の主力というよりも、比較的規模は小さいが独自の市場を確保している個性の強い企業やブランドが多いように思う。
この本はまさに、そうした「主力になれるほど大きくない企業」が世界に打って出るためのマーケティング戦略を、北欧バイキング伝説に(強引に)からめながら紹介している訳だけど、簡単にひっくるめてしまうと、「組織みんなで仲良く一丸となって、誰もが思いつかなかった突拍子もないアイデアを、普通の人なら避けて通るあり得ない方法で奇襲的に仕掛けていけば、ごく希には成功するかもしれないし、失敗してもそれはそれで楽しいからへこたれずに頑張れ」って、まさにうちの会社の理念そのまんまやんか。読む必要なかった?もしかして。
なんかマーケティング教本としては、実例もいまいちテーマに噛んでないし、後付っぽさが拭えてないし、データもほとんど無くて説得力に欠けるので、役に立つかは微妙だけど、そんな状態で勢いで書き上げ出版してしまったこの本こそがまさにバイキング戦略の一番の実例かもしれない。
うん。見事にしてやられた。
そんなしょうもない本をここでこうして紹介までしてるし・・・。
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