「夢」とは自分が幸せになる方法 いくつになっても追い続けるもの

2010.01.30  

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DISNEY&PIXER カールじいさんの空飛ぶ家

 正直、バカにしてた。

 予告を見た時点で、なんでよりによって主人公が「じいさん」なんだ、と。
 オモチャやロボットはCGで表現しやすいから、海や動物はCG表現への新しい挑戦があるからっていう技術的な面もあるけど、子供向きアニメとしても、意外と多い大人のファン向けにしても、どの層ともかぶらない「じいさん」でどんな話になるのか、良いとこ、ガンコじいさんが子供と絡んでいい人になっていく話なのかな、程度に思ってて、あまり期待してなかった。
 だから観に行くのもこんなに遅くなった。

 けどね、ホントに、ごめんなさい。
 まさかこんなにいい話だとは思わなかった。
 ハンカチを忘れてきたことを後悔しまくりの103分。開始10分から涙なしでは見れないエピソード。予告やチラシからは予測不可能なまさかのストーリー展開。じいさんが繰り広げる大冒険活劇。ロングランも納得の満足度。

 さすがにそろそろやってる劇場も少なくなってきたので、まだ観てない人はDVD出たらすぐゲットして観てください。絶対後悔させませんヨ。


 このじいさん、幼い頃から冒険大好き(のおとなしい子)で、同じく冒険大好き(でおてんば)な子と出会って結婚して生涯をともにして先立たれてしまう。出会ったときに交わした「パラダイスに家を建てて住む」という二人の夢も叶えぬまま。だから今、それを実現させるために、パラダイスに向けて家とともに旅立つという話。

 長い間にいろんなことがあった人生を10分くらいに圧縮して、それを全部背負って活躍するカールじいさんの一挙手一投足がまた重い。
 夢とか、愛とか
 それも子供の頃、青年、大人になって、年老いて、それぞれのステージで変わる意味や価値を全部含んでるから深い。たぶん、見るほどに、年を追うたびに深みの出てくる話だと思う。感動しないわけがない。

 ちょっとネタバレになってしまうけど、その中でも特に、僕が、今思い出しても涙しちゃったくらいグッときたシーンは、二人の夢の地にたどり着いたとき。苦労して夢を叶えて、そこに何があったのか? じいさんは何かを得たのか?

 「夢」というのは、その「目的」と「手段」はきっと全く別のものなんだと思う。

 「夢」というとふつう「目的」のことだけ語られる。その「目的」を果たせばきっと幸せになれるだろうと確信して「手段」が多少つらくても頑張るのが「夢を叶える」ことだと言われる。
 けど、「目的」が見えて無くても「手段」を存分に楽しめれば、本人にとって幸せが得られるんだから、それも「夢を叶える」ことと同じと思って良いんじゃないかな。そうして「手段」を楽しんでるうちに何か成果が出てきて、それで喜びが得られたりすると、次第に「目的」がなんなのかわかってくるだろうし。

 だから、「目的」がはっきりしないと「夢」とはいえないような気になるけど、それも気に病む必要はなくて、自分が好きなこと、楽しい、幸せだと思えることを追求したら良いと思う。

 大切なのは、自分が幸せになること。

 何をしたら自分が幸せなのか考え、追求し、そして世界や自分の環境が変わったときには改めて周りを見つめ直し、誰のために何をするのが自分の幸せなのか考え直す柔軟さを失わないこと。

 そしたらきっと、カールじいさんのように、また新しい幸せが見つけられるんじゃないかと思う。


 見ればわかるので告知しないままだったけど、WEBのデザインをリニューアルしました。
 きっと僕の人生のステージが変わったってことなんだと思う。
 新しい幸せを作り上げていこう。

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