スーパーカーと強い男が格好良くて、ゴージャスなホテルとセクシーな女が美しい。
人はそれを手に入れるために、この世界を日々生きている。
誰もが。あなたも。・・・僕も?
いきなり何の話かって言うと、映画「007 慰めの報酬」を観てきた感想。
そもそも今まで全く興味なく過ごしてきた「007」をわざわざ映画館に見に行くことになったキッカケは、先月、三井不動産関係のマンション家具展示会にて、高級家具ブランドB&B ITALIAのおじさんに、家具そっちのけで「ボンドは絶対死なないから安心して観てられるし」「今度のは007史上初の続編だから、前のをビデオ屋でまず観てください。うちの家具は出てませんが。」と熱くオススメされたのが面白かったから。
そう。以前だったら「興味ない」「縁がない」でスルーしてたかもしれないけど、改めてこんな世界を目の当たりにしてみると、どの辺がB&Bなのか正直良くわからなかったホテルの内装も、どの辺がトムフォードなのか良くわからなかった衣装も、コロコロとよく跳ねるアストンマーチンも、確かに縁はないけど、それらは文句なしにカッコいい。憧れでしかないけど、憧れる気持は良くわかる。
最終的に行き着く「趣味」は違うかもしれないけど、誰だって、僕だって、自由に使えるお金と時間があったらこんなゴージャスな生活を営んでみたいと夢に見るし、現実的にそうならないのは自由に使えるお金と時間が足りないだけで、でも足りないなりに自分に手に入れられる限り、物質的か精神的かは問わず、豊かな生活をつくる努力をしている。
憧れ、望み、実現するために努力する。
要するに、自分にとって必要な「スーパーカー」は何か、なりたい「強い男」はどんな人物か、過ごしたい「ゴージャスなホテル」はどんな環境で、そこで出会う「セクシーな女」はどんな人かが、人それぞれ違うだけで、望む何かとそれを追求する姿勢は変わらないんだなと、改めて思った。
という話。は、長すぎる前振り。
そんな方程式にピタリとはまっている「007」が面白くない理由はないというか。面白く思うようになったのは、自分の中の何か(年齢という説が有力)が変わった証か。
ちなみに「スーパーカーと強い男、ゴージャスなホテルとセクシーな女」って完全に男社会の価値観全開なんだけど、女性一般はこの映画観て何を思うんだろう。男と女は「美」のとらえ方も違うはずで、長いこと社会を主導してきたのは男だから今の美の基準も男の視点で構築されてきたもので、逆だったらまた違う世界になっていたのかもと思うけど、そんな話はまた別の機会に。
図書館に良く行くのでこのあたりのランチスポットを開拓してたんだけど、ここ、堀江スペインバル「EUGO」はメガヒット。オイルの甘みと酸味のあるクリームソースの相性抜群なパエジャは飽きさせず新しいおいしさ。そのスパイスの残り香と仄かに甘い深みある珈琲もまた相性抜群。毎週通ってしまいそう。
ちなみに店内中央に並んでたアンティーク風の椅子がうちの椅子だったのは内緒。他の椅子は本物のアンティークチェアなのに・・・。
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