2005.11.11  

このエントリーをはてなブックマークに追加  

焼き芋が焼けるストーブ

 未だ半袖でも過ごせそうな勢いで秋を満喫できた東京と違って,ここ高山ではついにアパートの雪よけシートが降ろされてしまったくらい,もう完璧に冬モード.千葉ではアパート既設のエアコン1台で2冬を堪え忍び,ストーブなんて絶対に買わないっ!と豪語していた僕も,ほんの1晩冷え込んだだけでギブアップ.

 だめだ...ストーブ買おう...

アラジン ブルーフレームヒーター J39型

 でもさ,たとえそれが多少なりともコジャレていようとも,どうしても普通の石油ファンヒーターを買う気にはなれないんですよ.自分の部屋に置くのにふさわしくない!だからちょっとくらい値が張ろうと(金額の問題じゃなくてストーブを「買う」か「買わないか」の問題なんですよ),いろんな不便があろうと,やっぱりずっと欲しかったレトロな円筒型ストーブを当たり前のようにゲットさせていただきました.僕よりも年上のボロコちゃん.天板が剥げてるのがチャームポイント.

 強制対流が無いので部屋の暖かさに不均一感が否めなかったり,給油するのに本体ごと運ばなきゃいけなかったり,寒い朝のタイマー予約ができなかったり(致命的)と,そういう不便さを解消するために新しく発明された石油ファンヒーター.古いものがダメだからつくった新しいもの.それなのになんで今更古いものをありがたがらなきゃいけないのか.
 新しいものが古いものの機能をカバーし切れてない.古いものそのものに魅力がある.レトロブームだから.資本経済の原理的に,新規性を求めるばかりで,既存のものの良さを無視しすぎていた.そもそも明治以降の近代化政策,戦後のGHQ政策によって,欧米の利便性ばかりを求める技術文明の台頭によってそれ以前の日本の良い文化が根絶やしにされてしまったことに気付いた今こそそれを取り戻すべきだ!とか.

 難しいことを言い出したらキリがないけど,よっこいしょとカバーを起こしてマッチを擦って火を付けて,焼き芋を焼いたり湯たんぽを暖めたり,幼稚園からなじんできた鉄柵の奥にあった円筒ストーブの温もりに触れてみさえすれば,未だ円筒ストーブが愛されてる理由はとても深くわかったような気がしました.

ニッセン 石油ストーブ/東芝 KSW-50HS

 ちなみに,国内のレトロストーブといえばニッセン.似たような形で東芝もあります.両方とももう製造していないので希少価値と故障のリスクが共に高いマニアックアイテムです.幼稚園の時に見た記憶のあるだるまストーブは,たぶんこれのどちらかだと思います.


 学校に行くなり「今日はポッキーの日ですよっ!」なんて言われて妙に納得.いや,他にも絶対このわかりやすいビジュアルイメージに便乗した記念日があるはずだ! と思って調べてみたけど...

 うわー.ゲンナリする程のこじつけの嵐.ポッキープリッツが意外と優秀な記念日選びだったことを思い知らされました.あと,電気配線の日も結構かわいらしくて良いと思います.

SHARE THIS ARTICLE

  • ブログランキング・にほんブログ村へ

COMMENT AND SHARE

COMMENTS

写真のタイプのストーブを数年前父からお歳暮として貰った。
イモは焼けるし湯は沸かせるし(したがって加湿器は必要無)。
フリーランスで自宅が仕事場だった時の話。
高山ってホントに寒そうねぇ。

加湿器どころか,何にもしてないのに窓中水浸しです
結露防止シート貼らなきゃ... やだなぁ.うぅ(;-;

あと,湯たんぽとのコンビネーションは最強です.
ホント,湯たんぽを発明した人は果てしなく偉大だと思いました.

>ホント,湯たんぽを発明した人は果てしなく偉大だと思いました.

私もこのことはずっと前から感じています。
こんなに熱効率のいい暖房器具(しかも光熱費も限りなくミニマム)は、他にありません! 私も使ってますよー。 今は、かわいい湯たんぽ(イタリア製だったりしますが、、)なんかもあるんです。

イタリア製湯たんぽ見たい...
やっぱりこれは世界共通の人類遺産なんですね.

電気毛布だけじゃなくて,足下に置いておけばホットカーペットも足下ヒーターも要らないし,びっくりしたのが朝起きてもまだ顔を洗うにも熱いくらい暖かいし,それどころか夜帰ってきてもまだ温いんですよね.
驚くべきなのは布団の保温力なのかもしれません.だから湯たんぽみたいな体温よりもほんの少し高い熱源があれば,一晩寒くて寝られないって事は無いはずだよなぁって,納得.

ただ最近のファンヒーターだと暖められないので(やかんで湯を沸かさなきゃいけない),そういう一手間が結構面倒だったりするんじゃないかと思ったりもします.
湯が沸かせるってことは,それだけ部屋を暖める熱を無駄にしてるって事ですから.

POST A COMMENT

TRACKBACK PINGS

TRACKBACK URL:

http://www.k-en.net/blog3/mt-tb.cgi/4