trinitydesign.jp |
会社のホームページお問い合せ窓口から1通のメールが舞い込んできた。
「先日サローネの展示会でお邪魔させていただきました。プレスとして撮影させてもらったけど、上手く撮れてなかったので写真お持ちでしたらください」
用件と名前だけの素っ気ない内容のメール。社名は書いてあったけどむしろデジタル家電屋さんとかにヒットするありがちな名称。メールアドレスのドメイン名でホームページを見つけるも、ものすごいシンプルで、むしろ先のデザイン家電屋さんのほうがデザイン会社っぽいと思ってしまうくらい。最初は雑誌関係の取材かと思ってたのに、出版らしいことはしてないみたいだし、コンサルタントってことは社内資料に使うってこと? なんだ、つまんない。
と、思っていた次の瞬間、ある文章に目が点になった。
「トリニティは、ミラノ・サローネのフィエラ会場の運営会社であるコズミット日本地区コンサルタントおよび日本事務所です。」
ぎゃー。VIPです。むしろ王族です。
しかも、さらに興味を持って調べてみると、従業員は9人だし、写真で見る限り、どう見積もっても20~30代くらいの人しかいない若さあふれる職場。それでこんなネットワークを作り上げ、「リサーチャー」というカタチの見えない仕事をこなしてる。「大学でグラフィックを学び、スポーツアパレル企業で企画・デザイン、米国公認会計士の専門学校に通い、IT企業の営業、高級アパレルブランドでの販売を経験、数社を経て、ブランドコンサルティング会社で戦略プランニングに携わった」ようなとんでもないキャリアの人間が「共感」して転職してくるようなコア過ぎる会社って、一体何なんだ?!
世の中には、まだまだ自分の知らないすさまじい世界があるんだな、と思ったのと。
彼らのようなとんでもない人間になるために自分は今何をしてるのか、としばし反省。
今回はイタリアのメーカーに「共同出展」というカタチで全面バックアップしてもらったけど、次回単独で、フィエラ会場に出展しようと思ったら、彼らの協力を仰ぐことになるかもしれない。いやむしろ、それ以前のデザインやブランディングのすすめかたからコンサルしてもらうべきかもしれない。とにかく、何か絡んでいきたいなー、と強く思う。
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