死後の世界,死後の生なんて存在しないからこそ,今この世界での「生」が貴重で大切にしなければならないものなんだという点において,映画の大部分に違和感を感じながらの鑑賞になってしまいましたが,しかし死後の世界を考えると言うことは即ちそれが今生きていることの証であり今生きていることの大切さを想っていることの証になっているという点において,やっぱり観て良かったと,みんなも観ておくべきだと思いました.
宇宙的マクロな時間スケールからすれば人の人生なんてほんの一瞬の閃きに過ぎず,だから「人生最高の一瞬」にはきっと人生全体をすっぽり含んでしまうはずで,それがまさに僕が「人生の価値」と考えるものの正体なんだと思います.
ドキュメンタリーなのかフィクションなのか,その境界が曖昧な作り方は確かに映画としての新しい表現方法ではあると思うんだけど,個人的にはそれがむしろメイキング映像とでも言うか,舞台裏の種明かしをしてるように感じちゃったのが惜しまれます.「斬新さ」というバイアスを捨てて,古典的なフィクションというスタイルで純粋に内容で勝負しても単に「稚拙なファンタジー」で終わらない可能性は十分に秘められた作品だと思いますが.
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