2005.01.20  

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『モナリザスマイル』(2003年アメリカ)

 50年代のアメリカの保守的お嬢様大学に赴任した美術教師が,卒業したら結婚して家庭に入ることが自分の唯一の人生と信じて疑わない女学生らの,このままでは活かす場もなく埋もれていくだけの才能の原石を何とか輝かせることはできないかと奮闘する物語.

 戦時中は女性も重要な労働力,けどそれが終われば家庭回帰が推進され,さらに10年もすれば女性解放運動の逆風が吹き荒れる.じゃあそれが正解かと言えばどうも怪しく,実はどれもが各時代背景的には相対的に正しくて,絶対的には正しくない.
 僕が小中で教育を受けた80~90年代は,女性解放運動の余波から,将来の夢を「お嫁さん」と答えることが即悪とされ女性は積極的に社会に出ることを義務づけられてきたけど,面白いことにこの映画は,そんな過激派解放運動を通り越して,家庭だろうと社会だろうと,自分の本当にやりたいことを自分で選ぶことが最も大切だと主張してます.

 確かにその通りだけど,とすると,今の時代には「自分が本当にやりたいこと」を,つまり自分という人間のフィロソフィーを持たなければ始まらないということですが,それを見つけることがまさに一人の人間に与えられるあらゆる「問題」の中で最も難解な問題なんじゃないの?
 「自分で選ぶ」ということはその先の責任は全て自分で負うことであって,だから失敗しても納得した人生を送れるというという結論に至りそうですが,だとすればこの世に「神」は生まれてません.
 多少の依存は必要不可欠だと思います.独りで生きてるつもりでも,自分の人生は思いの外自分の思い通りにはいきません.新しい人生を歩むキッカケになった「退職」もほとんど自分の意志はなく不可抗力でした.差し当たって「次」にやりたいことは曇りなく決断しましたが,その次はまだ霧の中.まずは前に進むことから始めよう.


肉じゃが 肉ジャガを免許皆伝.

 豚の角煮を作った経験を携えて,居酒屋で本格的肉ジャガを食ったときに開眼.つまり,豚の角煮よろしく,肉とタマネギを炒めた後にそれを1時間くらい煮込み,その後にジャガイモを投入しホクホクになるまで15分くらい煮て完成させるというセパレート方式.
 で,もちろん1時間火にかけても良いんですが,そこでさらに一工夫,シャトルシェフのごとく,鍋にフタをしてそのまま布団の中につっこみ20分放置→引っぱり出して再加熱を繰り返します.ガス代が節約できるだけでなく,コンロが1口しかない我が家にとって,合間に絹さやを茹でたり,みそ汁作ったりと,欠かせないテクニックとなりました.

 このテクニック,そのままカレーとかにも応用できそうな予感.もう安いお肉も怖くありません.

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