2005.01.16  

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『パッション』(2004年アメリカ)

 日本人がどれだけキリスト教と無縁の日常を送っているかということは,実際にキリスト教圏内で1ヶ月くらい生活してみて初めて,そして激しく実感できるんじゃないかと思います.
 以前,語学研修でカナダで生活してたとき,本当にたまたま,わざわざローマから法皇様がご来訪になるという希有なイベント(World Youth Day 2002 @ Tronto)に遭遇し,「世界的に有名なイベント」って言われたけどもちろん初耳で,それは彼らの言う「世界」には日本は含まれていないことを意味し,現に日本でそんな報道をしてた記憶もないしメールを日本に飛ばしてもWYDどころかトロントのニュースは一切入ってない(当時清掃業者がストライキしたため街中にゴミが溢れて大変だったこともあったのに).しかも,そういえばこの辺にやたらと韓国人用教会が多いなぁと思ったので韓国人に訊いてみたら,韓国人の多くはキリスト教徒だと聞いてさらにビックリ.そうか,このイベント,世界百何十カ国から人が集まってるらしいけど,その中に日本は含まれてないのかもなぁ~と,何となく得も言われぬ寂しさを感じました.

 という訳で,日本で上映するにあたってこの映画に与えられた意味は,ただひたすらに痛い映画です.痛いのは結構平気な方だと思ってましたが,これに関しては,ホント何度目を背けたくなったことか(結局全部観たけど).ジャンヌダルクさえ途中退席した知り合いのおばさんに見せたら,確実に失神すること請け合いです.メルギブソンはやっぱり真性サドだったのね.もう観ません.

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