トラップ一家物語.1930年代,ヒトラーが台頭しだした頃のオーストリアを舞台に,突如7人の子供の家庭教師を任されることになった修道士マリアの愛にあふれたミュージカル.まさか知らない人はいないと思うけど.
スクリーンからは最初から最後まで洪水のような幸せのシャワー.明るく前向きで子供や主人を心の底から愛する真っ直ぐなマリア.その愛に応える子供たち.引くところは引いて,彼らを祝福する周りの人たち.ミュージカルの楽しさってまさにこういうの.言い尽くされてるけど,ホントに不朽の名作です.
僕が小学校4年生の時,担任が音楽の先生で,その必然的な体型から捻り出される信じられない声量でオペラを歌っちゃう「夢はプリマドンナ」が口癖のすごい人だったんですが,その彼女が大好きなこの映画を彼女の独断で毎日の給食時間に少しずつ,今考えると結構アバンギャルドだったと思われるプチ上映会で観たのが最初で,しかもそれっきりでした.
スーパーファミコンをゲットして喜んでたようなガキにはわからなかったけど,それから倍以上の人生を重ねた今,この映画の楽しさも,あのときの先生の想いも全部理解できるようになった気がします.
たとえ一切新作が生まれなくなったとしてもこの世には一生かかっても観きれないほどの名作が既にある訳ですが,だから僕はそれを一生かけて観続けていこうと思います.
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