2004.08.04  

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『東京ゴッドファーザーズ』(2003年日本)

家族愛には敵いません

 最近の紹介作品ラインナップを一瞥するに,ここがオタクサイトになりつつあることが否めない雰囲気が漂いつつありますが,もういいや.何とでも言ってくれ.これを紹介しなかったらこのサイトの存在意義どころか僕が今まで生きてきた意味すらも失われかねません.

 ウラ東京,新宿中央公園(OZONE帰りとかに立ち寄ったし.そのときの写真も)で生活する,自称元競輪選手のおっちゃん,元ドラァグクイーンのおばさんのおじさん,家出女子高生の3人が,あるクリスマスの夜に捨てられた赤ちゃんを見つけてから,周りで立て続けに奇跡が起こり続けて,なんだか知らないうちに,関わった人全ての人を幸せにしてしまうと言うお話です.

 いきなり断言しますが,アニメーションでここまで感動した作品は後にも先にもこれだけです.今敏は天才ですか? 神ですか? 彼に不可能は無いんですか? ストーリーも上手すぎ.キャラクターも良すぎ.アニメーション技術も高すぎ.声優も楽しすぎ.「東京」の描写もリアルすぎ.都合の良い「奇跡」も,ここまで派手にやられてしまうともうアッパレとしか言いようがありません.ご都合主義という壁を一度ぶち壊してしまうと言うことで,こうも物語のテンポを良くすることができるものなのかと.すげー,うはは,かっこい~,きれい~,ぎゃはは,うわーの連続です.ホントにあっという間で文句なしに楽しかったです.

 つまるところ,テーマは,誰だってかつては母親から生まれてきたってことを思い出して,当たり前なはずなのにそれが返って気恥ずかしくなってしまってる親子の愛を,今一度見つめ直してみませんか?ということです.恋人がいない人は星の数だけど,親が(未だかつて一度も)いなかった人間は絶対いないはずだから,そんな当たり前の幸せなんて全くゴメンだと心の底から願ってやまない既に終わってしまってる人以外の万人にこの作品はオススメです.とにかく観れ! DVDゲットだ!

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