2004.11.30 | Comment | Trackback Ping
『シンドラーのリスト』(1993年アメリカ) ポーランドのユダヤ人強制収容所の人間を使い軍需製品を製造することで財をなそうと考えたドイツの実業家オスカーシンドラーが,なりゆきでユダヤ人らの命を救い,彼らから思いもしない感謝を送られているうちに,最終的には成した財をすべてなげうって多くのユダヤ人をアウシュビッツ送りから救うことになった一連の物語. ところで,何か事業を起こすと言うことは,そこで雇...
2004.11.29 | Comment | Trackback Ping
『花とアリス』(2003年日本) ポッキーのCMでしたっけ? つまり二人の女の子が登場してすったもんだするという物語です.自然体の中にキラリと光る原石を持つ女の子を,自然体でなおかつ時折キラリと輝かしく撮りあげる最近の岩井俊二的フィルムワークの詰め合わせ.毒気が全くなくて終始まぶしくて微笑ましくて. 言いたいことは他にも山ほどあるけど,あえて誰も言及しないところをすくい上げておくと,なんかアリ...
2004.11.17 | Comment | Trackback Ping
1918年ドイツ.画家を目指して万進していた貧しい一人の男が,あるいはその小さな才能を小さく開花させてしがない画家として人生を静かに終えた可能性もあったのに,何が彼を史上最悪の破滅の使者へと導いていったのか.その皮肉な運命の一端を,彼をサポートしていた画商マックス・ロスマンとの友情をからめて描いた作品. 第2次世界大戦というカタストロフに突き進んでいく序章が垣間見えます.前大戦での多額の賠償...
2004.11.14 | Comment | Trackback Ping
ニンゲンマン 『ウォータリィトウキョウライス』 アジア的なうだるような熱気に満ちたエレクトロニカ.人間離れした女性ボーカルをフィーチャーしたアンビエンス的な優しいメロディを含むも,何故かひたすら重くのしかかってくる精神回路が飛んでそうなアンバランスな曲調,編成,メロディで,脳ミソが軽くステアされちゃうこと請け合いのサウンド.が,単なるぶっ飛び音楽と違って,たぶんこういうのを「音楽性がある」と言う...
2004.11.13 | Comment | Trackback Ping
『姉のいた夏,いない夏』(2001年アメリカ) 幼い頃に自分と母を残してヨーロッパに旅立ち,そのまま帰らぬ人となった姉.以来姉の姿がずっと離れなかった妹が,成長した今,姉の軌跡をたどるためにヨーロッパに旅立つ. 死に至る姉の人生をトレースすることは,必然的に彼女とシンクロし,まるで死神に手を引かれるように最終的な運命すらも共にしてしまいがち.それを振り切り,拾い集めた姉の魂の欠片を取り込んで糧...
2004.11.10 | Comment | Trackback Ping
『サウンドオブミュージック』(1965年アメリカ) トラップ一家物語.1930年代,ヒトラーが台頭しだした頃のオーストリアを舞台に,突如7人の子供の家庭教師を任されることになった修道士マリアの愛にあふれたミュージカル.まさか知らない人はいないと思うけど. スクリーンからは最初から最後まで洪水のような幸せのシャワー.明るく前向きで子供や主人を心の底から愛する真っ直ぐなマリア.その愛に応える子供た...
2004.11.09 | Comment | Trackback Ping
国立の駅を降り,巨大な銀杏が並ぶ大きな大学通りをひたすらまっすぐ,一橋大学や住宅街やこじゃれた喫茶店やお菓子屋らしき店を見かけつつ歩くこと15分あまり.そんなものすごくわかりやすいところにあるはずだったのに,やっぱり一瞬,通り過ぎかけました. 案の定,ガラスファサードの左隅にわずかに識別できる文字で「こいずみ道具店」と書いてあること意外,お店らしい雰囲気をほとんど感じさせない佇まい.けど意を決...
2004.11.07 | Comment | Trackback Ping
『ポロック』(2000年アメリカ) 40~50年代に一世を風靡したアメリカの代表的抽象画家ジャクソンポロックの半生を描いた映画. 画家の生涯を理解するにはその作品を見るのが最良にして唯一の方法と信じてはいるけど,ポロックが乗り移ったとしか思えないエドハリスの演技の域を遙かに超えた見事なポロックぶりからも伺える,現実に存在した「天才」を映画として描くことの難しさを総力を挙げて乗り越えて作品として...
2004.11.06 | Comment | Trackback Ping
『ニキータ』(1990年フランス) 強盗に加わった挙げ句にためらいなく警官を撃ち殺した薬中少女が政府組織によって殺人マシーンとして訓練され,その後の幸せな日常生活の中に突如舞い込む暗殺任務に苦悩する姿を描く,リュックベッソン初期の傑作.これで成功した設定を抽出しさらに発展させたのが名作「レオン」であり,つまりレオンがYawara!だとしたらニキータはHappy!. ハリウッドによるリメイク作品...
2004.11.05 | Comment | Trackback Ping
あまりにも似すぎているから,兄たちと正反対に,親父に反抗し続けた青年.だからこそ,父が癌で余命幾ばくもなくなったとき,母と結婚する前に,与えられた仕事を全うするために捨てざるを得なかった恋人の行方の捜索を頼めるのは彼だけだった. 経営者として家族もろくに顧みずに駆け足の人生を送った父親.そんな彼も若い頃は画家になるという夢を追いかけていたことを初めて知る.何が夢を諦めさせ経営者の道を歩ませた...
2004.11.02 | Comment | Trackback Ping
『モンスター』(2004年アメリカ) 80年代のアメリカに実在した連続殺人犯アイリーンの半生を描いた映画.彼女を連続殺人という狂気に導いたのは何だったのか.娼婦として蔑まれ続けた環境によるものか,その中で唯一見つけた愛の欠片に固執したためか,あるいは暴力を受けた復讐心が肥大し男たち一般へと向けられたのか. ちょっと待て,この映画は,同情によって,あるいは愛の名の下に,連続殺人犯の凶行を正当化し...
2004.11.01 | Comment | Trackback Ping
マイクロソフトの新しいマウス.デザインは世界一有名なデザイナー,フィリップスタルク. さぞお高いんだろうなぁと思ったら,なんと3,990円! なんか意外とお買い得です.買うしか! 買うのか? いや,買いません.だってうちのマウスはこれも世界一有名なイラストレーター士郎正宗デザインマウス.これ以上にミーハー根性もオタク根性も同時に満たすデザインマウスは他に存在しないからです. というわけで単純...