2004年12月

ダークブルー

2004.12.29 | Comment | Trackback Ping

   第二次世界大戦時,ナチ占領下のチェコから逃れイギリス軍と共にナチと戦ったチェコ空軍のパイロット達.指揮官として常に部下を気遣い冷静な判断を必要とされるフランタと,自分の小ささを恥じ何とか名誉を挙げようと焦る血気盛んな若者のカレルの,友情,戦い,あるいは愛に対する姿勢の対比.一方は複雑で深く,一方は真っ直ぐで瑞々しい. 友情も愛情も取り戻せるはずだった平和な日常も,確かにそこにあったはずのもの...

ゲロッパ

2004.12.22 | Comment | Trackback Ping

   あと数日で収監されるジェームスブラウンフリークのヤクザの親分が25年前に生き別れたままになっている娘に会いに行き,弟分たちは親分のためにジェームスブラウン拉致を決行したらそっくりさんと間違えて,娘は娘でテーマパークのイベントとしてそっくりさんショーをプロデュースしようとしてたりして,良くもまぁ考え付いたハチャメチャ(死語)なプロットをパッチワークのように巧に繋ぎ合わせて,濃くて魅力あるキャラ...

ウッドユウライクカンパニー

2004.12.20 | Comment | Trackback Ping

   青山と神宮前にお店を構える無垢材家具屋さん「ウッドユウライクカンパニー」.個人的には,日本一,あるいは世界一美しいんじゃないかと思っている,しっとりつるつるの驚愕オイルフィニッシュが売りの,オリジナル無垢材家具雑貨専門店です.  で,家具や雑貨であってもそれは無垢材,手作り,オイル塗装であり当然かなり値が張るんですが,実は今日,その中でたった1つ,業界に価格破壊を起こしかねない超激安アイテム...

風花

2004.12.12 | Comment | Trackback Ping

 スキャンダルを起こして謹慎後結局干されてしまった役人さんと,生きる目的を無くして5年前に捨ててきた娘に一目会いたいと願う風俗嬢が,共に行き場を無くして追われるように,北海道の雪山へとたどり着く.自分の好き勝手に生きてるように見えて実は何一つ自分の思うようには生きてこれなかった二人.そんな彼らがこの地に向かった目的は,つまりもう二度と彼の地へ帰るつもりが無かったと言うこと.  今,生きるのに不器...

サタデーナイトフィーバー

2004.12.10 | Comment | Trackback Ping

   土曜日の夜にダンスクラブのお立ち台でさんさんと輝く「ダンスキング」も,日常に戻ればしがないペンキ屋のバイト,それ以外はちまちまとダンスの練習,父親は失業し期待の兄は重圧に負け退職→家出,ホールで出会ったインテリ女にはアホなガキだと相手にされず,うまくいかない人生に次第に全てが茶番に思えてきてますます投げ槍になっていき,目標もないまま同じところをグルグルと廻るだけの負のスパイラル. どうしよう...

talbyとiPod

2004.12.04 | Comment | Trackback Ping

 「これからはデザインの時代だ」とは,1951年にアメリカ視察からの帰りの羽田空港で開口一番に発した松下幸之助の歴史に残る名セリフだけど,つまり彼は当時50年も時代の先を行っていたということです.マネジメントでもマーケティングでもブランディングでもなく,今がまさに「デザインの時代」の真っ只中だから.  ユーザーの欲しい物を綿密に調査してそれに応えようというのではなく,今まで全く考えもしなかった新し...