2005年6月

デザインプロセス研究(2)

2005.06.23 | Comment | Trackback Ping

 通称「ダンボール椅子製作」と呼ばれるように,この課程では最終的にダンボールを使って椅子を製作することになります.が,もちろん科目名の通り,ここでの主目的は「製作」ではなく,そこに至るまでの「デザインプロセス」であり,デザインを考えたり突き詰めたり,あるいはそれを発表するための方法論を勉強するために用意された舞台です.  ので,小難しいことはとりあえず置いといて,実際にデザインを考えていった課程を...

デザインプロセス研究(1)

2005.06.18 | Comment | Trackback Ping

 もののデザインを考えると言うことは,芸術のようにものの美しさ,存在意味を追求していくだけでなく,工学のようにそれを作る能力を開拓していくだけでなく,経営,経済学のように社会のニーズを調査分析するだけでなく,実はそれら全てを同時に考えなければいけないということを,上図は極めて簡潔に表しています.  その3要素をざっくり小さく考えたとき,それは「ものを作るための技術(製作可能かどうか)」「そのもの...

広告批評 Vol.293

2005.06.17 | Comment | Trackback Ping

 シンプルでキレイ,よくできてるということが伝わるだけでいい....キレイだね,普通だねと言うのは,完璧に出来ているからそう評される.  例えば,散らかっていたり汚れている部屋に入るとそれがすごく目に付くのに対し,きれいな部屋に入ると何も感じない,気に留まらない.深澤直人のプロダクトデザインの真髄は,つまりそこにあるみたいです.  彼の生み出す「シンプルでキレイ」な造形は,一見すると誰にでも簡単...

陰翳礼讃

薄暗がりの中に美を求める 古来からの美意識を端的に捉えた名著

2005.06.14 | Comment | Trackback Ping

 先の日曜日,花いっぱい運動の一環として苗の仕分け出荷と学校周辺への植え付けのお手伝いを朝から夕方前くらいまでしてきました.汗ばむ初夏の休みの日.心地良い労働の後にサッとシャワーで汗を流して,窓を全開にして夕飯の支度.涼しくなる頃に友達のうちでのカレーパーティに出かける準備.あ,これって何か,夏の夕涼み,夏祭りに行くときの感覚と一緒だ.そんなことを感じた,とてもすがすがしい一日でした. ...

ウォルター少年と夏の休日

2005.06.03 | Comment | Trackback Ping(1)

 人里離れた田舎で余生を送る2人の老人の元へ,母に捨てられるようにして暮らすことになったウォルター少年.実は彼らは大きな財産を隠し持っているという話を母から聞かされていたが,2人は,それは昔アフリカで大冒険を繰り広げたときに族長との闘いで勝ち取った財宝だと言う.  「それって本当の話なの?」  「信じたければ信じればいい.本当かどうかは関係ない.」  善いことと悪いことを「判断する」力も大切だけ...