2009年5月

インシデンタル・アフェアーズ

すぐそばの他者は自分を映す鏡 日常の一歩外にある現代アート

2009.05.11 | Comment | Trackback Ping

 人と触れ合いたくて、でも傷つけられるのが怖くて、それでもずっと独りでいるのは耐えられないから、ただ僕がいまここにいることだけでも気付いてほしい、僕のことを見てほしい。そんな浅はかで身勝手な願望を見透かすように投げかけられる鋭い視線からは、しかし、不安でもなく、怒りでもなく、むしろ哀れみ、いや、柔らかい優しさすら感じる。  「見てるよ。キミは確かにそこにいる。でも、キミはそこを動かない。そこは"...