FILM

カールじいさんの空飛ぶ家

「夢」とは自分が幸せになる方法 いくつになっても追い続けるもの

2010.01.30 | Comment | Trackback Ping

 正直、バカにしてた。  予告を見た時点で、なんでよりによって主人公が「じいさん」なんだ、と。  オモチャやロボットはCGで表現しやすいから、海や動物はCG表現への新しい挑戦があるからっていう技術的な面もあるけど、子供向きアニメとしても、意外と多い大人のファン向けにしても、どの層ともかぶらない「じいさん」でどんな話になるのか、良いとこ、ガンコじいさんが子供と絡んでいい人になっていく話なのかな、程度...

プール

温もり 優しさ ありきたりな言葉と共に届けられる 心地よい「重さ」

2009.10.13 | Comment | Trackback Ping

 いつもよりかなり多くの人に会って、いろいろと重い話の多かったシルバーウィークの疲れを癒すために会社を早く出てレイトショーに行ってみたら、思いの外重くてますます心が静かになって一人帰路についた。説明の少ない、語らない映画だから、心が求めているように写るのかもしれないけど。  その「重さ」は、例えば、長いこと人と触れあってなかったから、生身の人の身体って結構重たいんだな、ということを改めて実感した...

空気人形

空気人形の目にも 世界はきっと美しく写る

2009.10.09 | Comment | Trackback Ping

ひとつ訊いても良いかな? キミが見てきた世界は、哀しいものばかりだった? 何か美しいと思うものはなかったかな?  人形作家が、「心」を持った自分の人形に問うた言葉に、うかつにも涙がこぼれた。  ふつう、空気人形が体験する世界は、美しさなんてない、醜いものばかりの世界だから、心を持った空気人形がそれ以外の世界の中に美しさを発見したこと、酷い仕打ちを受けてきた見返りを少しでも得ることができたのか。 ...

鉄コン筋クリート

キレイなだけがリアルじゃない こんな世界の存在を認めても良いと思う

2009.06.03 | Comment | Trackback Ping

 GWにBSでやっているのをたまたま見つけて観直してみたけど、やっぱり良い映画だと思った。ただ、今回たまたま親も一緒に観ていて、いつもなら「なんだこれ」で済ませて寝入っていたはずなのになぜか興味いっぱいに観た後に、「結局何が良いの?」と改めて訊かれてちょっと困った。  うーん。  この映画の、何が良いんだ?  「蒼井優のタルい声」ではもうごまかせない、か。...

素敵な人生のはじめ方

何にも動じず受け入れる姿勢でいれば 一日はこんなにも楽しい

2009.03.20 | Comment | Trackback Ping

 年老いて4年間一線を退いていた一人のハリウッド俳優が、久しぶりの復帰作としてインディペンデント映画への出演を考え、その取材のために訪れた郊外のスーパーマーケットで出会った一人のレジ打ちパートさんに、迎えが来なかったので家に送り届けてもらいがてら、転職活動のお手伝いをすることになったという奇妙な一日を追っただけの、ただそれだけの映画。  それだけの映画なのに、好きだなー、この映画。好きだなー、モ...

007 慰めの報酬

目指すのは究極のゴージャスではなく それの自分スケールの相似形

2009.02.11 | Comment | Trackback Ping

 スーパーカーと強い男が格好良くて、ゴージャスなホテルとセクシーな女が美しい。  人はそれを手に入れるために、この世界を日々生きている。  誰もが。あなたも。・・・僕も?...

大いなる陰謀

小さな「行動」が世界を変えていく 少なくとも何もしなければ変わらない

2008.12.22 | Comment | Trackback Ping

大いなる陰謀  9.11からイラク戦争へ至る対テロ戦争を勝利に導くべく新たな作戦を立案した上院議員と、その取材のため独占インタビューを取るジャーナリスト。その作戦で前線に立つ二人の兵士。大学で政治学の教鞭を執る教授の部屋に呼び出された学生。それぞれ違う立場から、同じ「戦争」という出来事に、どう関係し、どのような行動を起こすのか。  とてもフィクションだとは思えない。歴史で習う戦争、ニュースで知る...

利休

2008.11.16 | Comment | Trackback Ping

 利休の庭に見事な朝顔が咲いている、という噂を聞きつけた太閤秀吉が、朝早く起きて出かけたのに、どこにも朝顔が咲いていない。ガッカリして、いや、半ば怒りを覚えて、いつものように利休に迎えられて茶室へ入ると、床の間に一輪の朝顔が生けてあった。  自然と作為のバランス、期待と失望の心理効果、ミニマリズム。そんな利休の美意識を端的に表すエピソードから始まる、茶人千利休の晩年を三國連太郎が穏やかにしかし神...

スカイ・クロラ

『スカイ・クロラ』にみる 子供っぽい大人として生きる方法

2008.09.14 | Comment | Trackback Ping

 クローン戦争? あー、SF映画によくあるネタね。  繰り返される日常。無限ループ。輪廻転生。やっぱり押井ワールドだ!  そうだね。きっと、5年くらい前に観ていたら、僕もこのあたりに落ち着いていたかもしれない。映画を見終わって、周りの人の感想を聞いてみたりしたけど、案外みんなちゃんと筋書き通りの感想を言い合っていて、そうか、やっぱり映画にはいろんな見方があるんだなと思った。...

PEACE BED

2007.12.09 | Comment | Trackback Ping

願うことすら忘れていたのか。『PEACE BED』で再び平和を想う。

マリーアントワネット

「マリーアントワネット」で読み解く 帝国ホテルとデザイントレンド

2007.07.21 | Comment | Trackback Ping

マリーアントワネット (2007年アメリカ)ソフィア・コッポラ 監督 / キルスティン・ダンスト  夏本番の合図。学生たちに青春を謳歌する自由を告げる鐘となる「海の日」は、「豪華食事付き高級ホテル一泊ツアー」という仮面を被った全社会議と翌日の棚卸しのために、大阪帝国ホテルに軟禁されていました。  今まで貧乏ながらも最大限に衣食住の充実のために、メディアからの情報だけでなく、五感を駆使して情報を...

プラダを着た悪魔

2007.06.03 | Comment | Trackback Ping

「プラダを着た悪魔」を観て、DCブランド地獄へ真っ逆さま。

ニライカナイからの手紙

2006.09.11 | Comment | Trackback Ping

「ニライカナイからの手紙」 夢に向かう若い人達へ贈りたい映画

ALWAYS 三丁目の夕日

2006.08.20 | Comment | Trackback Ping

ALWAYS 三丁目の夕日 (2005年日本)山崎貴 監督 / 吉岡秀隆 堤真一  昭和33年の東京夕日町.建設中の東京タワーが背景にそびえつつあるその町に,大企業の社長秘書という妄想を胸にうっかり商店街の自動車修理工場へ青森から集団就職してきた少女と家族,その向かいの駄菓子屋で売れない小説を書く作家と酔った勢いで引き取ってしまった子供を主軸に,悪人なんて微塵にもいない,家族もお隣さんも縁もゆか...

カナリア

2006.05.04 | Comment | Trackback Ping

カナリア (2005年日本)塩田明彦 監督 / 石田法嗣 谷村美月  無差別テロを起こしたカルト教団から保護され児童相談所へ送られた子ども達.始めは反抗的だった彼らもみな時と共に次第になじんでいく中でただ1人抵抗を続けた少年は,祖父の元へ1人引き取られていった妹を取り戻すために,相談所を脱走した.95年にサリン事件を起こしたオウム真理教とそこで生きた子どもを題材にしたフィクション.  例えば漫...

バタフライエフェクト

2006.04.02 | Comments(2) | Trackback Ping

 過去へ戻ってそれを修正するチャンスを得た男が,「間違った選択肢」のために不幸を背負ってしまった人たちを救済するための「最良の選択肢」を探す旅を続ける物語.  誰しも「あの時ああしてれば良かったのになぁ」と思うことってあると思います.けど,人生にとってあらゆる過去の出来事は単なる事実に終わりません.人は人生におけるあらゆる経験から何かしら学び取りながら成長していきます.だから,過去のある出来事が...

サイドウェイ

2006.03.30 | Comment | Trackback Ping

 来週末に結婚を控えたプレイボーイのために,2年前に離婚した自称作家の友人が,独身最後の週を謳歌するためのワインツアーを企画するが,その平和なはずの旅行で起こるべくして起こった「寄り道」での出会いを描くというありがちなロードムービー.で,何度と無く後ろから蹴りを入れたくなるくらい暗くネガティブ思想なダメ男が,陽気なプレイボーイに翻弄されているうちに,小さな愛のきっかけを見つけるにいたるまでを描い...

ビッグフィッシュ

エキサイティングな作り話はエキサイティングな人生を呼ぶ

2005.12.30 | Comment | Trackback Ping

 魔女に死に方を教えられたり,巨人とともに街を出たり,愛する人のためにサーカスで働いたり,息子誕生の日に巨大な魚と格闘したりと,どう考えても嘘くさい過去しか語らない父親をずっと信頼できずにいた息子が,父の最期にその真実を知ろうとする.  印象的だったのは「平凡で面白くない真実と,エキサイティングな作り話とどっちがいい?」というようなセリフ.大切なのは「真実」なんだろうか.たとえ今まで歩んできた人...

海の上のピアニスト

2005.08.20 | Comments(5) | Trackback Ping

※壮大にネタバレを含みます.未見の方は自己責任で.  船上で生涯を過ごした天才ピアニスト.その暖かく小さな世界に育った彼にとって,外の世界は,今のささやかな幸せを犠牲にする価値が全く見出せない程に無意味に広大すぎだったということなんでしょうか?  世界は「鍵盤が無限個あるピアノ」のように,その可能性は果てしなく無限大に見えます.が,人生の選択肢は実際歩んでみると思いの外少ないことがわかります.そ...

ウォルター少年と夏の休日

2005.06.03 | Comment | Trackback Ping(1)

 人里離れた田舎で余生を送る2人の老人の元へ,母に捨てられるようにして暮らすことになったウォルター少年.実は彼らは大きな財産を隠し持っているという話を母から聞かされていたが,2人は,それは昔アフリカで大冒険を繰り広げたときに族長との闘いで勝ち取った財宝だと言う.  「それって本当の話なの?」  「信じたければ信じればいい.本当かどうかは関係ない.」  善いことと悪いことを「判断する」力も大切だけ...